HAPPYな気持ち共有<ショートショート>
ぼけーっと開始
暗い人より明るい人の方が心あったまってそばにいたいとか、楽しいとか思えるよね。
そんなことを考えながら歩く。
いつもの癖。誰かと話すように思う(独り言の話してないバージョン)。名付けて「ぼけーっと」。話がすっ飛んだり、周りを見れてないときがあるけど。直したいなんて思いもしない。
楽しいと思える人。例えば、今日あったいいことを話してくれる人。くだらないと思えることでも逆に笑えてきて。
他にも、空想する人。雲から飴が降ってきたらどうする?とか鉄板だし。あとは「あなたは今日からパンダです」って言われたら?とか。
政治とか未来とか難しい話より日常にあったことを思うままに自由に楽しく話す方がいい。
決して難しいからって課題から目を離すわけじゃない。かといって真剣に向き合い過ぎたら頭がパンクして正しいと思える方向に進んで行けなくなっちゃう。止まったってなーんにも始まんないもん。
面白い物
途中、友だちに会う。
友だちは何か喋ってるけど私はまたぼけーっとする。適当に相づち打ちながら。
そういえばこの前、面白いTシャツ見つけた。
「TAMAGO KAKE GOHAN」なんてかいてあってその下には大きな卵かけご飯と周りに鶏とひよこがいる。卵かけご飯はポケットになってる。で、そのTシャツの色ピンク色なの。ネオンカラーってやつ。さっき言ったやつは普通なんだけど周りが全部蛍光色。なんだったら黄色もチカチカ見えてくる。
他のシャツもおんなじ会社なのかまた可愛いのをローマ字でかいてあった。
「KOTEN」って。多分「古典」じゃなくて「こてんっ」っていう擬音語。ペンギンがたくさんいるなか一匹だけ滑って転んでる。ペンギンの中にときどきこどものペンギンがいる。茶色でペンギンよりも大きい。しかも服によっている場所や数が違う(パターンは4種類ぐらい?)。周りは水色(じゃなきゃさすがになんか変)。
あういうの考える人ほんとに天才じゃない?いや、天才だわ。絶対。
独特なマニアの人にしかささらないと思うけど、そういうとこも天才。
私にささってるから別にいいもんね。
「もしもーし?また聞いてなかったでしょ」
あっごめんごめん。
バレちゃった。考えんのはまた今度にしよっかな。
空想世界
学校の昼休み。私は眠るために今度は空想する。眠るには何か考えてるといいんだって。
じゃあ、私が髪を切り間違えたときの空想。そのときは休日で美容室の予約は埋まりきっている。切りたいぐらい変なのに。そして意を決して切ったら後悔したってかんじ。
どうしよう。明日は学校なのに。もし後ろ髪なら普通に髪を結ぶだけでいい。バサッと切っても大体は大丈夫。
じゃあ、結べない程のショートにバサッとした場合は?そしたら、ううん…どうしよう?まあそれぐらいに切ることほとんどないし。
※私の空想は自由なんです!悪くいうと自分中心(?)
じゃあ、前髪のときは?少しなら、ヘアピンでおさえる。無理そうなら、えっと……もう堂々と出るしかなくない?私はもとからこうですよ!ってかんじで。
「はーい。席に座って」
バタバタと席に座る音がする。今日のめあては時間を守ろうなのに。
「ねえ、起きて!授業始まるよ!」
結局寝れなかった。寝てたと勘違いされたのは腕に顔をうずめていたからだろう。よくあるじゃん、猫が眩しい時に目をおさえるやつ。
いつも昼寝できないけどどうしたらできるものか……。めちゃ眠いのに。
帰り道
行きは友だちと一緒だけど帰りは一人になる。悲しい気持ちはないわけじゃないけど。でもその分ぼけーっとしやすい。
今回は何について考えよっかなぁ。うーん。はまっている漫画の話?それとも最近聴いてる音楽の話?どうしよっかな?
なーんて考えてる間にすぐ家に着く。別に学校から家が近いわけじゃないけど、こんなときもある。何話そっかなて考えているうちにもう着いちゃう。
でも、ここあ(飼い猫)が待ってるし。すぐにかけつけて、もふらねばっ!
ここでぼけーっと終了。あんまり考えすぎると明日まで疲れが溜まっちゃうもんね。そして絶対に決めていることが一つ。ぼけーっとに付き合ってくれた人にお礼言わなきゃ。
「ありがとう。じゃあね。またどこかで」
雪猫