そして世界は瞬いた
Walk with your smile
私が推す曲のタイトルだ。この曲を聴いたのは中学校入学から1か月ほどたったころのことだ。コロナによる異常事態宣言下で学校にもクラスにも馴染めないまま休校になってしまった。数日は登校日もあり、同じクラスに友達が作れず学校が楽めなかった。そう、もはや学校は学びの場や出会いの場ではなくなっていた。もはや学校に行きたくなかった。すでにストレスが積み重なった心が私に覆いかぶさって。そんなとき、ちょうど1年前くらいに熱を上げていた作品の曲が流れてきた。リリースから5年がたち、漸く1年進級したとか新メンバーが登場したとかなんとか。そんな情報が私の耳を劈く度に私の心は踊った。毎日聞いていたので、時折気になって耳にすることもある。
歌が終わる。曲が終わる。余韻が消える。最初に出たのは止めていた息だった。”心に刺さる”とはこんなこと言うのだろうか。この時初めて本当の意味で理解できた気がする。
歌詞全体に刺さったが特に刺さったのはここだ。結構長い。
溢れていった想いは
心を磨いていた
傷ついた過去も
輝くためのStepと
気づいたんだよ
(Dreams will come true)
いつだって一緒に
歩いてくれた笑顔を今もこんなに近く感じられるから
描き続けた夢の先に眩しい未来見つけた
手を伸ばしてもまだ届かない だけど諦めないでいたいよ
(追いかけていこう)
こんな素敵な道標たちがずっと傍にいてくれた
きっとこれから先も
歌声が優しく包み込むようで
「あたたかい」と
そう思った。ふっと視界が揺らぐ。涙をぬぐう。世界に色がついたみたいに、色鮮やかに、光り輝いて見えた。
Michelle M